11月19日に作家の福永令三さんが亡くなられました。83歳。肺炎だったそうです。
ヤフーニュースで訃報を知りましたが、ついにこの日が来てしまったかーと言う気持ちです。
数年目からご自身で「もう高齢だし、いつ死ぬか判らないからもうシリーズ物は書かない。」
と仰って長編は出ていませんでした。しかし、それでも新作出たら嬉しいな~と、本屋に行く度に、
青い鳥文庫のコーナーをチェックしていたんですが。
福永さんと言えば、やはりクレヨン王国シリーズです。
所謂、児童文学(ジュブナイルってやつですね)でシリーズ第1作目『クレヨン王国の十二か月』は
1980年に出版、その後自宅で学習塾を開きながら作家活動を続けていたそうです。
以後30年で50冊以上のシリーズになり、アニメにもなりました。
僕は大人になってから読んだ口で、アニメの作画監督に「ビックリマン」の青山充が参加していたんで
観始めたんですが、原作の方が面白く、アニメは途中で観るの止めちゃいました。
当時はサブカル誌「クイックジャパン」でも特集組まれたりしてましたね。
自然を愛し、植物と生き物が共存している環境をクレヨン王国と呼んでいたそうです。
キャラクターはクレヨンや動物などにカリカチュアされてますが、
児童文学にしては子供向けに表現をソフティケートせず、生生しいとうか、毒のある表現が含まれるのが特徴です。
そこには、「人間にはきれいなところも、汚いところも両方あって、それで人間である」と言うメッセージがあるようです。
そのせいか、子供の頃から読み始めて大人になっても続けて読むファンが多いそうです。
僕も大人になってから読んだ2作目「クレヨン王国のパトロール隊長」は涙が出ました。
大人の読者からのファンレターも多く、文庫の巻末には作者の現住所まで載っていました。
シリーズ終了からだいぶ経っているので、本屋さんにも余り置いていませんが、古本屋さんに行けば安価で手に入ると思います。気になるかたはぜひ。僕も久しぶりにクレヨン王国行こうかな。。。
写真3枚目は森家のクレヨン王国本棚
「ありのままに」
この花も その花も
ありのまま 色美しく
あの人も どの人も
ありのままに 心やさしく
ああ 光の空の下
わきたつ命は 神のみわざ
同じみわざ
みんながひとつ ひとつがみんな
ああ かがやく大地の上
ふきだす命は 神の血しお
同じ血しお
みんながひとつ ひとつがみんな
あの町も その町も
ありのまま ほこり気高く
この月も どの月も
ありのままに めぐみ豊かに
ああ 光の空の下
わきたつ命は 神のみわざ
同じみわざ
みんながひとつ ひとつがみんな
ああ かがやく大地の上
ふきだす命は 神の血しお
同じ血しお
みんながひとつ ひとつがみんな
この花も その花も
ありのまま 色美しく