思い出の焼きそば

2014年06月30日 21時01分 - 工藤聡美

今日は給料日だった為、地元の銀行に行って来ました。

銀行の近くに昔からある焼きそば専門店があるのですが、
そこのお店は、焼きそばのみ作り続けて50年という、老舗中の老舗。

私が物心ついた時から御世話になっていた、とても美味しい焼きそばなのですが、
もう何年も食べてない。

最近、食欲がなく、おにぎりを1個食べるのがやっと。
ここの焼きそばなら食べられると思い入ってみることにしました。

店内は昔ながらの食堂って感じで、昭和そのもの(笑)

「変わってないなあ~」と思いつつ、玉子入りの焼きそばを注文。

注文が入ってから鉄板で焼きます。

待つこと7~8分弱、半熟玉子がのった焼きそばが来ました。

具材はもやしとキャベツのソース焼きそばでとてもシンプルです。

出来上がった焼きそばを口にした瞬間に思いました。

「この味だ」

このお店を越える味は今までなかった。
もう何年も食べていなくても、舌は覚えていたのでしょう。

それと同時に、いろいろな思い出がかけめぐりました。

物心ついた時から、両親と一緒に食べに行ったこと

高校生になり(母校が近い為)友達と制服姿で学校帰りに食べに行ったこと

夏祭りには友達と浴衣姿で、この焼きそばを食べながら歩いたこと

私にはとてもとても贅沢なひとときでありました。

社会人になり時間に追われるようになり、次第に足が遠のいていました。

ずっとずっと同じ場所で、あの時のまま同じ味を作り続けた、このお店に、
目頭が熱くなる思いでした。

あんなに食欲がなかったのに完食、元気が出ました。

お会計を済まそうとレジに向かったら、とてもとーってもアンテイークなレジが。
もしかして、50年同じ物を使っているのかな。

でもここのお店に今時のレジは似合わない。

あと一ヶ月すると夏祭り。

ここの焼きそばは地元の多くの人に愛され喜ばれるのでしょう。

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