こんばんしま。
最近また植物を愛でています。
ずっと愛でてはいるんですが。ムーブメントが来てます。
近所に大きな多肉植物がわらわら生えているところがあります。
道路に自由に張り出した葉が、ここのところの強風でぽろぽろ落ちていて、少し不憫で連れ帰ってきたら芽が出ました。かわいい。
友人の店でお花を買ったり。これは桔梗です。薔薇みたい。
ずっと可愛すぎないピンクを染めたくて。これは!と思い参考にしようといただいてきました。
どうやったら近い色が出るか考えて。
梨木香歩さんの小説「りかさん」に出てくる染物が得意なおばあちゃんの言葉を思い出しました。
「自分を出すとアクが出る。それは仕方が無いんだよ。だから植物染料はどんな色でも少し、悲しげだ。少し灰色が入っているんだ。」
薄く灰色を入れて、そこに赤をかけました。でも科学染料での再現なので赤が強くなってしまいました。
今はまた少し、暗めの茶色をかけて様子を見ています。
この花の色はこの花にしか出せないけど、このおばあちゃんに倣って
「どんな『差』や違いでも、なんて、かわいいって思うのさ」
自分がこのときにしか出せなかった色を、『かわいい』と言ってやろうと思います。
この桔梗も枯れてきて。写真でつぼみだった子達が咲いています。
『かわいい』黄色です。
はあ。なんて。 いいこと。